プレスリリース
2024年07月01日
株式会社第一興商
第一興商とZenken、外国人の介護レクリエーション人材の
育成に向けた業務提携契約を締結
株式会社第一興商(本社:東京都品川区、代表取締役社長:保志 忠郊)とZenken株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:林 順之亮)は、本日、インドを中心とした外国人の介護レクリエーションインストラクターの育成に向けた業務提携契約を締結しました。
本提携を通じて、介護分野における特定技能制度を活用し、日本で音楽レクリエーションが実践できる特定技能候補者を育成することで、介護施設の人材不足解消と運営効率化を支援します。
1.業務提携の背景
介護施設における高齢者向けのレクリエーションは、施設利用者の身体機能および認知機能の維持・向上に加え、コミュニケーションの促進によるQOL(生活の質)の向上に重要な役割を果たしています。しかし、慢性的な人材不足を抱える介護施設では、レクリエーション業務に従事する人材の確保と計画的かつ効率的な運営が課題となっています。
レクリエーションは毎日実施する重要な業務の一つであるにも関わらず、現在、介護福祉士をはじめとする介護資格には、レクリエーションに関する知識やスキルを習得できるカリキュラムは存在せず、毎回異なるプログラムを考えて適切に実施することは、介護人材にとって大きな負荷となっており、離職の原因となるケースが増加しています。
“適切な人材確保と効率的なレクリエーションの運営は、介護人材の長期就労につながる”との考えのもと、外国人介護人材を日本の介護施設に紹介する人材紹介サービスを展開するZenkenと、楽しみながら継続できる効果的な機能訓練・フレイル予防を提供する「DKエルダーシステム」を展開する第一興商は、外国人の介護レクリエーション人材の育成に向けた業務提携契約を締結することとしました。
2.業務提携の内容等
Zenkenは、2023年よりインドの政府系機関NSDC International Limited(以下、NSDCI)とインド介護人材育成・紹介の業務提携を締結し、NSDCIで育成された外国人介護人材をZenkenが日本の人手不足に悩む介護施設に紹介する外国人介護人材の紹介事業を進めています。
NSDCIは、インド国内の学校において、来日予定の特定技能候補者に向けて、「DKエルダーシステム」を活用した「音楽健康セッション」が実践できる音楽レクリエーションインストラクターの育成を行います。
Zenkenは、インド介護人材や教育実施者に向けて、「DKエルダーシステム」を搭載した専用機「FREE DAM LIFE」の説明書の翻訳のほか、NSDCIの教育プログラムへの反映をサポートします。
第一興商は、音楽レクリエーションインストラクターを育成するための教育プログラムを作成します。このプログラムは「FREE DAM」の操作方法を中心に、歌と音楽の健康効果や音楽レクリエーションの実践方法を学べる内容とします。
3.今後の展開
Zenkenは、NSDCIによって育成された音楽レクリエーションを実践することができるインド介護人材を日本の介護施設に紹介します。
第一興商は、Zenkenと協働し、介護施設への「DKエルダーシステム」の拡販とインド介護人材の紹介を組み合わせたソリューションを提供します。
これらの取り組みにより、介護施設は人材不足と業務負荷の課題を同時に解決するとともに、サービスの質の向上が期待されます。
両社は、今後も革新的なサービスを展開し、業界全体の発展に寄与してまいります。
◆DKエルダーシステム
全国の高齢者向け施設など27,000カ所以上(2024年6月現在)に導入されており、楽しみながら継続できる効果的な機能訓練・フレイル予防を提供する介護予防・健康増進コンテンツ配信システム。「運動・口腔・認知」など、総合的な生活機能の維持・向上の効果が認められています。