サステナビリティSustainability

社会 <健康増進>

当社グループは、カラオケを身近なレジャーとして誰もが安心・安全に楽しんで頂ける環境整備に努めています。また、カラオケや音楽を通じた社会課題の解決に積極的に取り組んでいます。

■カラオケを通じた健康増進

・高齢者の健康的な生活への寄与

我が国は人口減少と少子高齢化の急速な進展により、社会保障費の適正化に向け、「健康寿命の延伸」と「介護現場での業務負担の軽減」が大きな課題となっております。
当社グループは、超高齢社会を見据えて主業であるカラオケを高齢者の健康づくりに役立てようと、2001年に「DKエルダーシステム」を開発、その普及に努めてきました。「DKエルダーシステム」は、通信カラオケ機器「DAM」を活用した、「機能訓練」「介護予防」のためのシステムです。「音楽を使う」「体を使う」「目で観る」という基本コンセプトから作られた「うたと音楽」を活用した豊富なコンテンツにより、介護施設においては、施設スタッフの業務負担の軽減は勿論、利用者が楽しみながら継続できるレクリエーションや機能訓練、自治体関連施設においては、地域コミュニティの活性化や参加者のフレイル予防に繋がる介護予防教室の展開を可能にしています。2023年3月末現在、民間介護施設や自治体関連施設合わせて約26,000カ所の施設に導入されており、今後も導入施設の拡大が見込まれます。
当社グループは「DKエルダーシステム」を通じて、超高齢社会における社会課題の解決に貢献してまいります。

<DKエルダーシステムの導入施設数>

<エルダー事業の取り組み>

□介護予防事業の受託
当社グループは、自治体から介護予防事業を受託し、数多くの自治体にDKエルダーシステムを活用した楽しく、継続できる音楽健康プログラムを提供しています。

中野区「介護予防事業」の様子

泉佐野市「泉佐野元気塾」の様子

□大学および企業との共同研究

大学・企業名 研究期間 研究内容
東北福祉大学 2010年9月1日~2011年3月31日

多様性のあるカラオケシステム効果における健康増進・介護予防・コミュニティー形成の調査研究

「カラオケシステム効果の調査研究」

2014年6月~2015年3月

DKエルダーシステムを活⽤した「⾳楽+体操」プログラムに関する効果効能を調査

東北福祉大学との共同研究

鶴見大学 2011年12月~2012年4月

DKエルダーシステムを活⽤した「歌を唄うこと」に関する効果効能を調査

鶴見大学との共同研究

■国際誌「BioPsychoSocial Medicine」に論文掲載

神戸大学 2014年3月~2015年3月

DKエルダーシステムを活⽤した「高齢者の地域コミュニティ創出」を調査

神戸大学との共同研究

株式会社ツクイ 2016年9月~2017年3月

「認知機能低下予防・BPSD症状軽減に関する研究調査」実施について

「認知機能低下予防・BPSD症状軽減に関する調査研究」結果

2017年9月~2018年3月

「認知機能低下予防・BPSD症状軽減に関する研究調査」実施について(第二弾)

「認知機能低下予防・BPSD症状軽減に関する調査研究」第2弾結果

□行政プロジェクトへの参画
①経済産業省 健康寿命延伸産業創出推進事業
<平成27年度健康寿命延伸産業創出推進事業>

自治体

内容

福島県福島市

平成27年度 「糖尿病・認知症の早期発見・重症化予防プロジェクト」

<平成28年度健康寿命延伸産業創出推進事業>

自治体

内容

兵庫県神戸市

平成28年度 「産業創生による自立型地域包括ケアシステム構築実証事業」

宮城県仙台市

平成28年度 「高齢者の『健康づくり』と『就労マッチング』による生涯現役社会の実現」

埼玉県和光市

平成28年度 「わこう暮らしの生き活きプロジェクト」

②文部科学省 スーパー・プロフェッショナル・ハイスクール

③スポーツ庁

<令和3年度「Sport in Life 推進プロジェクト」>

自治体

内容

三重県桑名市

スポーツ実施を阻害する課題解決のための実証実験
シニア世代が活用できるデジタルコンテンツを用いた新たなスポーツ環境創出事業

三重県四日市市

愛知県瀬戸市

高知県高知市

自治体

内容

宮城県仙台市

ターゲット横断的なスポーツ実施者の増加方策事業
スポーツ×SDGs で取り組む包摂的な地域づくり

宮城県利府町

<令和4年度「Sport in Life 推進プロジェクト」>

自治体

内容

愛知県蒲郡市

世代間交流を通じて日常生活にスポーツを!地域を丸ごと健康に!
シニアもジュニアも誰もが一緒に楽しめる「ダンスdeエクササイズ」project

④福岡ヘルス・ラボ
<平成30年度「福岡ヘルス・ラボ実証事業」>

自治体

内容

福岡県福岡市

カラオケ機器を使⽤した「健⼝(けんこう)いきいき教室」

⑤大阪府
<令和4年度「大阪スマートシニアライフ事業」>

自治体

内容

大阪府堺市 大阪狭山市 泉河長野市

DK ELDER SYSTEMを活用した音楽健康教室

□一般社団法人 日本音楽健康協会への参画
「うたと音楽」の持つ力を活用し、健康寿命の延伸という国の重要課題の解決に貢献することを目的に(一社)日本音楽健康協会は当社が発起人となり2014年7月に設立されました。当社は発起人として設立当初より協会の活動に協力しています。

「日本音楽健康協会」

・ストレスに対するカラオケの有効性調査

当社は、ストレスマネジメント施策を通して企業の健康経営を支援するべく、NTTコミュニケーションズ株式会社と共同で、「カラオケ歌唱によるストレス改善効果に関する調査」を実施しました。この調査にはNTTコミュニケーションズに勤務する121名が参加し、2018年1月15日から2月28日までの期間中、週に1回以上、1回につき1時間以上カラオケ歌唱を行い、ストレスにどのような変化が起きるかを検証したものです。
その結果、カラオケ歌唱前後ではネガティブな感情が改善しポジティブな感情が高まったほか、ストレスが改善し日常の行動が活性化することがわかりました。今後はこれらの調査結果をふまえ、働く人々の心身の健康維持に向けた企業へのカラオケ活用提案を推進していきます。

「カラオケ歌唱によるストレス改善効果に関する調査」

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